PerplexityとChatGPT、この２つの生成AIについて、
「違いがあることはなんとなく把握しているけど、具体的にどう使い分けたらいいのか?」
とお困りではないでしょうか。
Perplexityは、ChatGPTを超えるほど高い性能を持っているとおすすめしている記事も見受けられます。
しかしながら、生成AIを使い始めたばかりだったり、これから使っていこうと考えている方にとっては、結局PerplexityとChatGPTどちらを使ったらいいのか、Perprexityだけ使えば十分なのか、イマイチわからないはずです。
今回は、PerprexityとChatGPTの違いを理解したうえで、どのように使い分けたらいいのかを解説します！
業務効率化を図るうえでどう使えばいいのか具体例もご紹介しますので、ぜひお読みください。
Perplexityとは
Perplexityは対話型のAI検索エンジン
Perplexityを一言で説明すると、人と会話する感覚でインターネット検索が可能となる「対話型のAI検索エンジン」です。
どういうことか、紅葉スポットを探したいケースを例に説明します。
従来のインターネット検索では、「紅葉 関東近郊」などのキーワードを打ち込み、検索結果に表示された記事をいくつか確認しながら、紅葉スポット情報を自分で集めメモをとったりページリンクや画像を保存したりしていました。紅葉スポットを絞り込むためには自分自身でリストアップしなければなりません。
対してPerplexityであれば、「東京から日帰りでいける紅葉スポットを教えて」と話しかけることで、複数の紅葉スポットをまとめた形で教えてくれます。
このように従来の検索では、欲しい回答にたどり着くために自分でまとめ記事や観光サイト、ブログを探し出さなければなりませんでしたが、Perplexityを使えば、紅葉スポットにとても詳しい専門家におすすめしてもらう感覚でリサーチが可能となります。
Perplexityを使うことで、まるで専門家に調査を任せるような感覚で調べ上げ、情報を整理することが可能となるのです。
Perplexityが注目される理由
改めて、Perplexityが世間から注目され、広く使用されている理由となる特徴を③つにまとめます。
①対話形式で検索ができる
先に説明したように、Perplexityは人間同士が会話する感覚で質問や指示ができます。また「東京から日帰りで行ける紅葉スポット」のように情報を複数（「東京から日帰り」「紅葉スポット」）伝えてもきちんと回答を生成することが可能です。
②リアルタイムで情報を取得する
Perplexityはインターネット上の最新情報をリアルタイムで取得し、常に新しいデータに基づいて回答を生成します。特に天気予報やニュース、トレンド情報の検索もできるため、鮮度の良い情報を集めることが可能です。
③情報元を提示してくれる
Perplexityが生成する回答は、必ずどこの情報を元にしているのかが表示されるようになっています。そのため、回答が信頼できる情報であるかについて検証しやすいのが特徴です。情報元がしっかりと公開されるため、Perplexityでリサーチした回答は精査がスムーズであり、よりビジネスといった実務で扱いやすくなっています。
PerplexityとChatGPTの主な違い
Perplexityの特徴を説明したうえで、ChatGPTとの違いについて特徴的な項目を比較していきます。
| Perplexity | ChatGPT | |
| 主となる機能 | AI検索エンジン | 対話型AI |
| 情報の鮮度 | 常にWeb上から最新情報を元に回答 | 主に学習済みデータベースから回答 |
| 情報元の提示 | 参考サイトのURL等データソースを提示 | データソースは提示しない |
| 対応言語 | 日本語対応しているが、比較するととやや劣る | 日本語を含めた多言語に対応 |
主となる機能
Perplexityは主に検索エンジンとしての機能が強く、インターネット上の情報を収集して回答を生成します。それに対してChatGPTは、対話型AIとして会話をキャッチボールすることで回答を生成、かつ様々なタスクをこなすことが可能です。
情報の最新度
Perplexityはリアルタイムでウェブ上から情報を検索し、最新の情報を反映した回答を生成してくれます。それに対して、ChatGPTは事前に学習したデータに基づいて回答するため、場合によっては最新情報が反映されていない可能性があります。
※2024年9月時点、ChatGPTは2023年10月時点のデータが元となっています。
情報元の提示
Perplexityは回答を生成するために参考とした情報元をしっかりと提示するため、回答の信頼性を確認しやすいです。ChatGPTは情報元を提示してくれないため、得られた回答が信頼できる内容であるかどうか、検証するために時間がかかります。
対応言語
Perplexityは日本語対応していますが、比較するとやや劣ってしまいます。日本語対応に関しては、多言語に高レベルで対応しているChatGPTに軍配が上がります。
業務効率があがる！PerplexityとChatGPTの使い分けと活用方法
特徴や違いが把握できたところで、PerplexityとChatGPTの使い分けをしてみましょう。
結論、Perplexityは最新情報やトレンドを含めたリサーチと分析に、ChatGPTはテキストやコンテンツの生成に適しています。
Perplexity推奨の使用ケース
| 使用ケース | 理由 |
| リサーチ | ・常に最新情報へアクセスが可能 ・情報元が提示される ・Web上の幅広いコンテンツに対応 |
| トレンド調査 | ・最新のトレンド情報を収取可能 ・複数の情報を基にして比較 |
| 市場動向分析 | ・最新の市場データにアクセス ・複数の情報を基に総合的な分析が可能 |
| 競合分析 | ・最新かつ客観的なデータ情報を収集可能 ・複数の情報を基に分析が可能 |
ChatGPT推奨の使用ケース
| 使用ケース | 理由 |
| メール文作成 | ・文章生成能力に優れている ・ビジネス文書に適した表現が可能 |
| ディスカッション | ・自然な対話が可能 ・文脈理解力が高く多角的な視点を持てる |
| プレゼン資料作成 | ・構造化された内容を生成できる ・アイデアを展開するスキルが高い ・説得力のある表現や魅力的な文章生成が得意 |
| 顧客サポート | ・自然な対話形式でサポート ・複雑な質問にも対応できる |
このようにPerplexityでリサーチ分析をし、ChatGPTでコンテンツやアウトプットを生成するという具合に使い分けができると、特徴を上手く活用できます。
また最後に、具体的なビジネス場面に当てはめて比較してみましょう。
何を分析して、何を考えて、どんなことをして企画から実行までやったらいいのか質問します。さらに作業ごとにどちらのAIツールを使うべきかも確認してみたので、その結果を表でまとめました。（下図はChatGPTで生成した実際の表です）
PerplexityとChatGPTの特性を理解したうえで、使用する場面と状況に合わせて使い分けることで最大限の効果を引き出せるようになります。
またどちらを使うべきか判断にまよったら、生成AIに直接質問してみましょう。
まとめ
PerplexityとChatGPTの違いを理解し使い分けることで、業務効率を飛躍的に向上させることができます。
便利だからといって、一つのツールを使い込むよりも、特性を知って使いこなすことが重要です。
まずはそれぞれのツールを実際に操作してみましょう！
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
